コラム

インドネシア人同士での異文化問題?世代間ギャップ

インドネシアのみならず、タイやベトナムでも現地のお客様からよく聞かれる職場でのお悩みの一つに「世代間ギャップ」があります。日本でも、そして世界中どこでも「今どきの若者の考えていることがわからない!」という声はよく聞かれるのですが、経済成長とコミュニケーション手段の変化がすさまじく加速している新興国では、日本以上にこの問題が大きく取り上げられており、実際に企業研修での人気科目にも世代間ギャップ研修があるぐらいです。

では、インドネシアではどのような世代間の違いがあるのでしょうか?一番若い世代がZ世代(4歳から22歳)次がミレニアル世代(23歳から39歳)次がY世代(40歳から54歳)次がX世代(55歳以上)と名付けられますが、今一番の話題はこれから企業人になるこのZ世代とこれから中堅社員となるミレニアル世代の違いについての話です。ミレニアル世代とZ世代を「今どきの若者は」と一括りにしがちですが、実はこの両世代の職業観や社会観に大きな違いがあり、それを考慮した採用活動、企業ブランディング、インセンティブ制度を作ることが良い人材の確保維持につながるというのです。

Z世代の特徴としては生まれたときからインターネットに触れているデジタルネイティブであること、またそれゆえグローバルな考え方を持っており、ミレニアル世代がどちらかというと自分自身の富や地位の向上に関心があるのに比べて社会的課題に関心が強い、またマルチタスクが得意な反面、根気や集中力に欠けるという特徴があるといわれています。職業観としては、自分の能力を伸ばすための挑戦にはどん欲で、面白い仕事なら負荷の重い仕事も引き受けたいと考え、また必要ならデートより残業を優先する傾向が、一つ上のミレニアル世代よりも強いといわれています。ただ、だからと言ってモーレツに働くかというと、会社に所属するよりも独立することを好むので、企業と価値観が合わなければやめることにも抵抗がない世代でしょう。

さて、日系企業との相性はどうかというと、じっくり育てる能力開発を重視する企業、また社会的ミッションや長期ビジョンをしっかり持っている企業はZ世代の共感を得られやすいと思います。一方で、長くて先が見えないキャリアパスはマイナスとなるでしょう。

サイコム・ブレインズ ディレクター/シニアコンサルタント 勝幹子

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