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2020年8月25日 report
8月25日実施ジャカルタジャパンクラブ(JJC)共同ウェビナーのレポート インドネシア人向けセミナー「在宅勤務化の従業員のエンゲージメントを高めて成果を上げるには」
日時 8月25
場所 Jakarta Japan Club, Jakarta

“Maintaining the Momentum” Keeping Employees Engaged and Deliver Result During Working from Home (Stay Informed-Stay Connected-Stay Productive)

ジャカルタ特別州アニス・バスウェダン知事は9月9日の会見で、10日まで予定していた大規模社会的制限(PSBB)の移行期間を14日から強化することを発表しました。多くの企業では、再びに在宅勤務の導入されることで、生産性が下がってしまうのではないかと不安を感じていることでしょう。

そこで、我々が8月末に実施したインドネシア人の人事リーダー向けのセミナーの内容をご参考にしていただきたいと思いレポートを執筆しました。これは、「在宅勤務中の従業員をどのように管理するのか」 をテーマに8月25日にジャカルタジャパンクラブと弊社(サイコム・ブレインズ インドネシア)と共同開催したものです。インドネシア企業、欧米系グローバル企業で人事のディレクターとしてキャリアの長いAbraham Togatorop氏を講師に迎え、活発な意見交換が行われました。

インドネシア人の人事リーダーが心配している次の5つの課題について取り上げました。:

Productivity:「生産効率が落ちる」

Engagement:「エンゲージメントの低下→モチベーションの低下」

Trust:「従業員に対しての信頼→本当に自宅で働いているのか」

Safety:「安全性の問題→健康・安全の自己管理ができているのか」

Loyalty:「ロイヤリティ→会社に対する「忠誠」や「忠義」」

この5つの課題に対してAbraham Togatorop氏の見解を以下にまとめます。

1.Become very effective in doing business virtually

バーチャルでの業務効率を上げる工夫。つまり、オンラインツールを最大限活用すること (オンライン意思決定プロセスの強化・オンライン研修・従業員宅のインフラのサポート・データの安全性確保等)が重要です。

2.Engage and stay close to our team

従業員との関係を見直し、チームの一員としての意識を高めることが最優先です。

特に集団主義社会であるインドネシア国民にとっては、在宅勤務によりコミュニケーションが少なくなると孤独感を強く感じる傾向があるので、生産性が下がってしまうリスクがあります。そこで、マネジメントには、普段よりも個人個人に対して細やかなケアをすることが求められます。日本人には少し理解しにくい点ですが、職場の仲間とするバーチャルカラオケや家族メンバーを含めた茶話会、オンライン飲み会、バーチャルで実施可能なCSR活動のような「バーチャル チーム活動」が実は効果的です。オンラインで使えるツールを積極的に使いこまめに連絡を取ることで従業員が孤立感を感じないようにすることが会社にとっても有益です。

3.Focus on training and development

在宅勤務の最大の課題ともいえるのが従業員のモチベーション維持でしょう。特に成果を出しずらいコロナの時期では、ボーナスや昇給というような、物質的な成果や報酬が期待できないでしょう。

けれども、成果や報酬は、金銭的なものだけではありません。「自己成長」が感じられるきっかけを作り、自分から何かをやりたいと思う内的動機を引き出していくことで、金銭に代わる効果を期待できます。一つの方法としては、社員教育を充実させることがあるでしょう。学びたい、もっとできるようになりたいという意欲をうまくサポートすることで、日々の仕事へのやる気を維持するというわけです。コロナで在宅勤務の時でも、オンライン研修やウェビナー、グループラーニング等をうまく活用するとよいでしょう。

4.Encourage your team to take a break and take vacation

初めて在宅勤務を実施する企業が不安に感じるのが「仕事にならないのではないか」「サボってしまうのではないか」ということです。しかし、実際聞いてみると、逆に「働きすぎ」が問題になっているという人も少なくありません。在宅勤務になると仕事とプライベートの区別がつかなくなり、さらに自宅に家族がいると仕事に集中できずに焦りを感じてしまうという人もいます。また常に流れるニュースに接することで将来に不安やストレスを抱く可能性もあります。そこで、マネジメントがやるべきことは積極的に「休憩を取る」ことを勧めることです。例えば、在宅勤務の間でも有給を取らせたり、自宅で家族との時間を過ごす写真を見せ合ったりするようなことが、仕事とプライベートの区別をしっかりつけて、ストレス発散したあとには逆にしっかり仕事に集中できるようになるでしょう。

 

1時間半の短いセミナーでしたが、多くのQAで盛り上がりました。寄せられた質問で多かったのは、具体的にどのようにすればオンラインでのコミュニケーションがうまくいくのかについてという点でした。こちらについては、次回9月29日のJJC無料ウェビナー「オンライン会議を有効的に行うコツ」で紹介する予定です。ぜひ、参加をご検討ください。

JJC会員で在宅勤務対策にご興味のある方、ご参加をお待ちしております。

 

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