コラム

部下を育てるためにはスキルも知識も必要

インドネシア人マネジャーが「部下を育てようとしない。任せる気がなさそう。」という声が良く聞かれます。

確かにインドネシアの文化として上司と部下の格差が大きく、上司=命令する人部下=実行する人 という役割が明確であるという特徴があり、これがなかなか部下に仕事を任せる気がないように日本人に見えるということもあります。

しかしそれと同時に、部下育成のための基本的な知識が足りてない場合も多く、単に「インドネシア人は部下を育てる気がない」という気持ちの問題だけではないように思えます。

日本人もインドネシア人も見落としがちなポイントの一つに、「任せる」と「助ける」がセットだという考え方があります。

ある新しい仕事を「任せる」なら、その仕事を部下ができるようにどう「助ける」のかを決め、「任せる」ことと「助ける」ことをセットで実行してゆくのです。例えば、あるプロジェクトのリーダーを部下に任せることにしたら、上層部やほかの部署への根回しはこちらで担当するとか、初期は頻繁にミーティングを実施して相談しやすい状況を作り出す等のサポートを合わせて実行するイメージです。

マネジャーに抜擢されるような方は能力が平均以上の方が多いですから、ご自身はこのような「助け」がなくても新しい任務を成功させてきた体験をお持ちの方も多く、そのために、部下についても「自分で何とかするだろう(べきだ)」と考えがちですが、新しい任務をすぐに実行できるような能力を本当にその部下が持っているのか、をしっかりと見極めて必要に応じて手を差し伸べることこそマネジャーの役割ではないでしょうか。それをせずに「優秀な部下がいないから任せられない」と嘆く日本人、インドネシア人が多くいらっしゃいます。残念ながら「優秀な部下」をいつも採用できるわけではなく、限られたリソースを活用して会社の期待に応えなければならないのがほとんどの企業が直面している現状です。

我々のマネジャー基礎研修では、この任せる仕事と「助ける」アクションの内容をセットで考える部下育成計画の立て方をお教えしています。

新しくマネジャーに昇格された方の今後のパフォーマンスを考えるとき、上記「助け」の一つとして「研修で必要なスキルを学ぶ」という選択肢もぜひ付け加えておいてください。

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